Kenshi_JP公式

「Kenshi」の開発会社、Lo-Fi Gamesの発信する情報を日本語にてお届けします

「Kenshi」12月の月刊コミュニティ・アップデート




年末年始も過ぎ、マイケル・ブーブレも冬眠に入ったところで2019年を振り返ってみたいと思います。(注:マイケル・ブーブレとは毎年クリスマスになるとヒットアルバムを出し、クリスマスが過ぎるとあまり見かけなくなるカナダ出身の歌手です。テレビ番組などで、よくそのことをいじられています。)ゲーム・スタジオが稼働していない期間が長かったため、全体的にお知らせすることが少ない月になっています。

注2:「Kenshi2」に関してのみお読みになりたい方は「HAVOCからRecastに変更」まで飛ばしてお読みください。

アップデートの一年
2018年12月に「Kenshi」はついにバージョン1.0としてリリースされ、Steamグリーンライト開始時に選ばれた1ゲームとしてのアーリーアクセスを卒業しました。この記事を読む限り、どうやら最後に卒業したゲームだったようです。

Valveからリリース前のサポートを受けた最初のゲームとして、Lo-FiGamesはリリース後にも数多くのアップデートを行い、「Kenshi」を改良してきました。先月のお知らせでは、11月に行われた大きなアップデートの情報、及びExperimental Branchでのアップデートを頻繁に行い、有効に活用後、安定性が確認された時点でMain Branchにてまとめてアップデート行うという今後の方針もお知らせしました。

東方への旅



12月初めにはindiePlayアワードのファイナリストとして、中国の上海に向かい、WePlay会場にて、中国のファンや翻訳パートナーにお会いすることが出来ました。授賞式にはクリスとナタリーが参加し、残念ながら受賞は叶いませんでしたが、会場では最後まで「Kenshi!」という声が響き渡っていたことが印象に残っています。



受賞を逃してしまった事は残念ですが、「Kenshi」と同様に1人のデベロッパーが情熱を傾けて作り続けて来た「東方」シリーズが受賞した事には感慨深いものがあります。高校生の頃から温めてきたデザインを、皆が知るゲームのシリーズにされたZUNさんと、「東方ルナナイツ」としてゲームに新な方向性を見出されたTeam Ladybugさん、おめでとうございます!

日本(語版)への遅い船
「Kenshi」関連の情報の最後に日本語の翻訳の見直しについてお知らせします。期間があいてしまいましたが、待ち望んでいるファンの皆様、翻訳の見直しは現在も粛々と行われております!見直しを始めたばかりの頃は、それほどの時間はかからないだろうと楽観視しておりましたが、実際に作業を進めるにつれ、それが難しいことが判りました。見直しは日本語のコミュニティ管理担当のメグがずっと続けており、現時点で8割がた終了したと見積もっています。この件に関しては、また新にお知らせできる段階になりましたら、日本語の公式ツイッターやニコニコのブロマガ経由でお知らせいたします。

HAVOKからRecastに変更
「Kenshi2」のエンジンを最新のものに変える事により、「Kenshi」では不可能だった変更を行う機会が増え、まずその第一歩としてナビゲーションメッシュ(ナビメッシュ)を生成する技術を変える運びとなりました。ナビメッシュはキャラクターがどの環境を通過できるかを決定する地形タイプや高低、障害物などの情報から経路探索を行うことのできるシステムです。

「Kenshi」では、Havok Physics™を作り上げたチームが関わり、他の有名なゲームでも使用されているHavok AI™を使っていました。「Kenshi2」ではUnrealエンジンとの相性の良さが確認され、オープンソースであるために順応性や制御がしやすいRecastというシステムを使います。ナビメッシュの生成をさらに制御できれば、「Kenshi2」における経路探索をより良いものにする事ができます。

Recastに関する詳細な技術情報についてはGithubのページに記載されています。

レベル・エディター バージョン2
以前のアップデートにも書きましたが、新しい事ばかりに挑戦するだけでなく、ことMODに関してはより多くのコミュニティの方々に制作して頂けるよう継続できる要素をできるだけ残そうとしています。現在は「Kenshi2」にて機能するレベル・エディターのバージョンを移植し、機能セットを定義し直しています。この方法は、Unrealエディターを直接使った地形の変更など、さらに複雑な機能との相性が良いようです。このツールを使ったことのある方は、その使い勝手についてのコメントなどお寄せください。

「Kenshi」グッズ - Merchindise.game



ファンの皆様からのリクエストの多い「Kenshi」グッズのアップデートです。年末の休暇に入る前に、merchandise.gameのチームと「Kenshi」グッズの第一弾につき打ち合わせを行いました。生産が間近に迫ってきている事もあり、プレオーダーの注文を受けるかどうか迷いましたが、取り合えずは最初の在庫が入った後、需要を見てから判断することになりました。書類関連の問題がなければ、来月にもオンラインストアを開店し、出荷を開始できる見通しです。

2019年中は皆様には大変お世話になりました。
今年は皆様の抱負が叶う年になりますように。
また、今月末に旧正月を迎える皆様、休暇に入る前の大掃除、頑張ってください!